ご相談事例

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施設に入っている母がいますが、高血圧で薬の処方があるので毎月近くの病院の先生に診療にきてもらっていますが訪問看護というものもあるみたいです。違いを教えてください。

医療行為あり

「訪問看護」と「訪問診療」。文字で見る限りは同じものと考えられている方も多いのではないでしょうか。

「訪問看護」と「訪問診療」は処置内容は異なりますが、どちらとも医療的サポートを受けることは可能です。

しかし、詳しく掘り下げていくとサポート内容は全く別のものなのです。

そこで今回は ”訪問看護と訪問診療の違い” についてご紹介します。

 

■訪問看護とは

主に「看護師」が自宅や介護施設を訪問し、看護を行います。(*看護師だけでなく、准看護師・保健師などが訪問する場合もあります。)

【看護内容】

訪問看護と言っても日常生活を送るために必要となる介護関連のサービスがメインに支援を行います。

  • 入浴介助
  • 食事介助
  • 排泄介助 など

その他、医師からの指示のもと、点滴・床ずれ処置・血糖値測定などの医療的な処置も行います。(*医師からの指示がない限りは処置は行えません)

訪問看護は入院時に行われる支援内容とほとんど変わりません。

 

【訪問回数】

週に1回以上。

利用者に要介護認定がある場合、介護度によって介助内容や訪問回数は異なります。

 

【利用対象者】

  • 日常生活を送る上で医療的な視点やケアが必要な方

 

【メリット】

  • 訪問回数が多い場合、利用者のちょっとした変化に気が付くことができるため、早期発見が可能
  • 家族の負担にも目を向けてもらえる

 

■訪問診療とは

「医師」が自宅や介護施設に定期的に訪問し、診察を行います。

医師が患者さんを訪問する形となるだけで、症状に合わせて採血を行ったり、診察後は内服薬などの処方も行われるため、患者さんが外来で診察を受けることと何ら変わりはありません。

しかし、病院でしか受けられない重要な検査(レントゲンや心電図など)は自宅などでは行うことができない場合もあります。

 

【訪問回数】

利用者やご家族と相談の後、医師が月2回から週1回の訪問を行い、計画的な診察や検査を行います。

 

【利用対象者】

  • 自身では外来受診が難しい方

 

【メリット】

  • 定期的な訪問のため、小さな変化に気が付きやすい
  • 急変時にすぐ訪問・対応できる

 

■訪問看護と訪問診療は別のサービス

訪問看護は「看護師」、訪問診療が「医師」が利用者のもとを訪問します。

文字で見る限りでは同じ印象と捉えてしまいがちですが、全く別のサービスを指しています。

「看護師」は日常生活の支援と医師の指示にもと医療行為を行い、「医師」は診察や検査とともに疾病の早期発見と治療を行います。

 

■まとめ

似たものと間違えられやすい「訪問看護」と「訪問診療」。

「看護師や准看護師」に頻繁に訪問してもらい日常生活のサポートを受けるのか、「医師」に訪問してもらい定期的な診察を受けるのか。

「訪問看護」と「訪問診療」はどちらでも、医療的なケアが必要な方に向けられたサポートです。

但し、全ての方が「訪問診療」を受けられるわけではありません。利用者の身体状態によって、対象者となる方は変わります。

利用される方によって「訪問看護」のみが対象となりますのでご注意ください。

「訪問介護」「訪問看護」「訪問診療」と似たようなサポートはいくつもあります。

どちらのサポートも同じものではないため、安易に選ばず、内容の確認をおすすめします。

不明点や疑問点などがありましたら、「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」へお気軽にご相談ください。

 

「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。

なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。

また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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