ケアマネジャーは介護が身近になった人にとってよく耳にする存在です。
介護の専門家ということはイメージができても、実際には ”何をどこまでお願いできるのかよく分からない” と言った声もよく聴きます。
そこで今回は「ケアマネジャーはどこまで何をしてくれるのか」についてご紹介します。
■ケアマネジャーとは
ケアマネジャーは正式名称を「介護支援専門員」といいます。
介護保険制度に基づいて、介護を必要としている方や要介護状態の方の症状が悪化しないよう管理する専門家です。
■ケアマネジャーは縁の下の力持ち
ケアマネジャーは利用者が介護保険サービスを受けられるようケアプランの作成を行うほか、利用者本人や家族に代わって介護サービス事業所と連絡を取り合うなど、調整役を担ってくれています。
ケアプランとは‥介護サービス計画とも言い、どのような目的で介護サービスを利用できるのかを記載されたものです。
■ケアマネジャーの具体的な業務内容とは
業務内容は以下の通りです。
- 利用者や家族から相談の受付
- 受け付けた相談に対する課題を把握し、解決策を提案する
- サービス事業所を紹介
- ケアプラン作成
- ケアプランに沿って介護サービスが行われているかを確認し、サービス事業所へ連絡調整
- 利用者の居住地へ定期的な訪問(毎月1回)を行い、状況の把握をする
ケアマネジャーは介護の専門家として、利用者やその家族が困っていることに対し、分析を行い、解決策を提案します。介護サービスで気になることや改善してほしいことのあるときは毎月の訪問時に気軽に相談しましょう。
■ケアマネジャーが利用者にできること
1.公正中立の立場
ケアマネジャーは、利用者とその家族の希望に沿って公正中立の立場でケアプランを作成します。
ケアマネジャーとの契約書の一文として以下のような内容が記載されています。
「利用者またはご家族の希望を尊重し、公正中立に介護サービスのマネジメントを行う」
2.利用者を訪問する
月に1回利用者を訪問し、利用者やご家族の状況を直接会って確認します。
訪問・面談はモニタリングと言い、月に1回、利用者を訪問することが法令で定められており、電話での確認ではなく、訪問が原則とされています。
訪問時の所有時間は一般的に30分~60分程度とされていますが、時間に対する決まりはありません。
【ご家族が遠方の場合】
利用者のみ → 訪問
ご家族 → 電話での報告や状況確認 を行ってところも多くあります。
3.施設入居に対する相談
基本的にケアマネジャーは、在宅介護が必要な方を対象としていますが特別養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームなどへの入居を希望される場合でも相談可能です。
入居を希望される場合には、一度相談してみると入居までの手順もスムーズに進められるため安心です。
4. 要介護認定の申請代行など
ケアマネジャーは、要介護認定などの申請代行もしてくれます。
- 介護保険の更新や変更の申請代行
- 介護保険以外のサービスの情報提供や手続き
但し、市区町村役場に提出する全ての書類をケアマネジャーが代行できるわけではありません。
(*介護保険以外のサービス‥配食サービスや訪問利用などの介護に必要な事柄が対象)
5.医療機関との提携
ケアマネジャーは、介護サービス事業所だけではなく、医療機関とも連携をとっています。
病気やケガなどで入院する際は、病院名・病状や状態・入院期間をケアマネジャーに事前に伝えておくと、退院時に安心して介護サービスを受けることができます。
■まとめ
ケアマネジャーは利用者やご家族と介護サービス事業者とを繋ぐ架け橋としての役割を担ってくれる介護の専門家です。
要介護認定などの申請代行や手続き、月1回のモニタリングなど介護サービスを利用される人にとって心強い頼れる存在です。
しかし、頼れることを良いことに介護に関係のない依頼を行うのは好ましくありません。
依頼する内容は介護内容に沿ったものなのかを把握した上で、困っていることや不安に思うことがあれば、一度ケアマネジャーに相談してみましょう。
「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。
なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。
また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。