ご相談事例

4

現在、父親が80歳で介護1の状態でサービス付き高齢者向け住宅に住んでいます。最近、認知が進んでいるようで心配なんですが認知の程度で施設を変わらないといけなくなるのは、どういう基準でどんな施設がありますか?

認知症

要介護の認定を受け、施設へ入居されるいる方もいらっしゃると思います。

なかには歳月を重ねるにつれて、認知の進行や身体機能の低下などが原因で介護度が上昇してしまったというお声を耳にすることがあります。

入居している施設によっては入居当初と症状が異なり住み替えの検討を迫られる可能性も。

その中で、サービス付き高齢者向け住宅に入居された場合は住み替えが必要となるのでしょうか。

今回は「介護度上昇。サービス付き高齢者向け住宅は住み替えは必要?」についてご紹介します。

 

■サービス付き高齢者向け住宅のタイプ

サービス付き高齢者向け住宅では基本的に介護サービスが施設内にはついていません。高齢者用の賃貸住宅というイメージです。

ですが、介護サービスを受けることも可能です。

自身の身の回りのことができる自立した方向けの住宅から

介護サービスが併設された、介護度の高い方でも安心できる住宅まで様々です。

また、厚生労働省が定めている「特定施設」に指定された住宅(特定サ高住)では、介護付き有料老人ホームと同様の介護サービスが受けられます。

 

■サービス付き高齢者向け住宅で介護を受けられる形態とは

基本的にサービス付き高齢者向け住宅は「食事付きのアパート」です。そこで要介護の方でも安心して住めるように併設した事業所の介護サービスや、外部の介護サービスを利用できるようになっています。

介護サービスを受けられる形態は以下のようなパターンがあげられます。

パターン1:居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)、訪問介護・デイサービス(介護士)、訪問看護ステーション(看護師)が併設

併設している建物、または住宅内の別のフロアにケアマネジャー、介護士、看護師らなど、介護に関わるスタッフが常駐し、入居者のケアを行います。

但し、併設する施設によって、夜間帯など介護スタッフの常駐体制は異なります。24時間体制を希望される場合は忘れずに確認しましょう。

 

パターン2:外部の訪問介護・デイサービス(介護士)、居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)、訪問看護ステーション(看護師)を利用

外部の介護サービスを利用し、看護やケアマネジメントなども外部の事業所を利用します。

その際、看護師などには週に何日か住宅に訪問してもらい、入居者にケアを行ってもらいます。

どちらのパターンでも介護サービスを受ける場合は、入居時に賃貸契約とは別に介護サービスの契約が必要になります。

また、介護サービスを受ける際、併設施設があってもかならずしもそこを利用する必要はありません。外部で希望するサービスがある場合はそちらの利用も可能です。

 

■退去条件となるのは

自立・要支援の方を対象としたサービス付き高齢者向け住宅では、入居されている方に介護が必要となった場合、介護可能な施設などに住み替えを勧められることがあります。

その他、介護サービスが併設されている住宅でも場合によって退去を求められることも。

退去条件となる可能性があるものは以下の通りです。

  • 体調悪化や介護度の上昇から十分な支援ができなくなった
  • 入居費用の滞納があった
  • 住宅や他入居者に対し、迷惑行為があった など

 

■介護度が高い方は介護付き有料老人ホームやグループホームも

近年、介護度が上昇してもそのまま住み続けることのできる住宅が増えてきていますが、なかには介護度の低い方だけを対象にしている住宅もあります。

このような住宅に入居されている方は、退去が必要になることや入居費用に追加で介護サービスの費用が必要となることも。

先を見据えた時に長く住み続けるには難しいと感じた場合、介護付き有料老人ホームへの住み替えも視野にいれてみてもいいかもしれません。

例えば、サービス付き高齢者向け住宅で別途費用を支払いながら介護サービスを受けるのであれば、費用は高めでも定額で介護サービス利用が可能な介護付き有料老人ホームへの住み替えもおすすめです。長い目で考えるとご本人もご家族も安心・快適に過ごすことができる可能性があります。

認知症がかなり進み、自身での食事がとれない、トイレやお風呂も自立してできない、人の顔の認識もできないなど生活が困難になってしまうほど症状がすすんでしまったら、認知症専用のグループホームへの入居も検討してみましょう。

■まとめ

サービス付き高齢者向け住宅で

介護が必要となった場合、施設併設の介護サービスの利用をするか、外部の介護サービスの併設を利用するかをかんがえましょう。

また介護度の大きな変化で暮らしにくくなっている場合は、住み替えの検討が必要となります。

一方で、介護・認知症に強い施設では介護度の上昇があっても住み替えの検討の心配は少ないと言えます。

但し、注意点として介護・認知症に強い施設でも住宅によって、スタッフの常駐体制が異なります。症状次第では住み替えが必要になる可能性も。

その場合、介護付き有料老人ホームなど介護体制の整った施設がおすすめです。

 

「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。

なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。

また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

関連記事

PAGE TOP