誰しも歳を重ねると介護が必要になる可能性を持っています。
高齢となり介護が必要になった場合、介護者にかかる負担はどれだけのものなのでしょうか。
介護者の中には周囲に頼れる人もおらず1人で抱え込み、介護うつを発症した人も。
介護は日々待ったなしに関わらなければなりません。介護うつになった場合、どうしたらいいのでしょうか。
今回は「周囲に頼れる人がいない!介護うつの症状や改善策」をご紹介します。
■介護うつとは
介護者(家族など介護する人)が介護を通し、不安感やストレスが要因となり、うつ病を発症することです。
■改善・回避できる可能性が高い
介護うつは、うつ病の中でも改善・回避のできる可能性が高いと言われています。
介護は身体だけではなく、日々精神的にも負担がかかることです。この負担が日々蓄積されることで介護うつを発症してしまいます。
介護うつを改善するには日々の負担が原因にあたるため、この原因を取り除くことで症状改善の可能性があると言えます。
■介護うつの症状
介護うつに該当する症状は以下の通りです。
- 倦怠感(怠さ)がある
- 慢性的に疲れがとれない
- 活発だったのに無気力になった
- よく笑う人が無表情になった
- 急に神経質になった
- 食欲がなくなった(食欲不振)
- 眠れなくなった(不眠症)
- 家に引きこもるようになった
- 気分が落ち込むようになった
- 自殺願望がある など
これらの症状が介護者に現れて2週間以上続くようであれば、介護うつが疑われます。
■介護うつになりやすい人
介護うつを発症する可能性のある人は以下のタイプです。
- 完璧主義
- 責任感が強い
- 真面目で几帳面
- 気が弱い
- 身体が弱い
- 抱え込みやすい
- 頑張りすぎる
- 経済的に不安定 など
これらの性格の人はあまり他人に頼ることをせず、自分で全てやろうとしてしまう傾向にあります。
介護者が全てを抱え込むのではなく、できるようであれば、適度に周囲を頼りましょう。
■介護うつの治療法
介護うつになってしまった場合の治療法は以下の3つです。
1.薬物療法
抗うつ剤を使用し、うつ症状である気持ちの落ち込みを抑えます。
薬の効果が出るまで2〜3週間以上かかりますが、ゆっくりと症状の改善を目指していきます。
2.精神療法
専門医によるカウンセリングでうつ症状の原因を探り、症状を取り除く方法です。精神療法は再発防止治療を主としており、行動や思考を見直す治療を行います。
3.休養
介護をしない時間、距離を取ることも大切な治療です。
介護サービスのショートステイを活用し、介護から距離を取り介護者にリフレッシュしてもらうことです。これから先も介護を続けられるように時には心も体も休養し、リフレッシュすることも大切です。
■介護うつ回避策
介護うつを発症しないための回避策は以下の5つです。
- 周囲から協力を得る
- 相談できる相手をみつける
- 介護の最新の知識を得る
- 自分の趣味をみつけ、自分の時間を作る
- 介護サービスを活用する
周囲から協力を得ることで、介護者が抱え込んでいた介護から他の家族・親族のチカラを借りることで負担を軽減することに繋がります。
相談相手をみつけることや最新の知識を得ることは、介護に対する考え方や進め方を変えるきっかけにもなります。
これらの回避策に共通しているのは介護する時間、しない時間のメリハリです。
大切な家族に対し、介護をすることは素晴らしいことですが、介護者自身も自由な時間を作るようにしましょう。
■まとめ
介護うつは介護について抱え込んでしまうことが主な要因です。
金銭的な問題や家族の意向によって、自宅での介護を選ばれている介護者もいらっしゃるかと思います。
しかし、全てを抱え込む必要は全くありません。
他者の協力のもと、介護者自身のプライベートな時間も大切にメリハリのある介護を行ってください。
「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。
なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。
また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。