前回の「物忘れがひどく、認知症の症状もありそうな母に受診をさせて認知のテストをさせたいのですが、本人が頑として同意しません。」に引き続き認知症初期症状の対応についてです。
前回の内容は認知症症状を疑った際に判断材料となる「認知症の初期症状について」と「受診を促す方法」などをご紹介しました。
今回は「認知症テストの内容と受けられる場所」についてご紹介します。
■認知症テストの種類について
認知症テストの主な種類は以下の通りです。
1- 長谷川式認知症簡易知能評価スケール
こちらは国内で多くの医療機関で使われている認知機能テストです。
簡単な質問を行い、その答えによってどの程度認知機能が低下しているが判断する検査となっています。
【質問内容】
- 名前
- 生年月日
- 簡単な計算(足し算引き算) など
質問に正確に答えられるかよって点数が決まり、30点満点中トータルの点数が20点以下の場合、認知症の可能性が高いと判断されます。
2- ミニメンタルステート検査
こちらの検査も簡単な質問から認知機能のテスト行います。
内容は長谷川式より質問項目が多く、トータル点数が22〜26点で軽度認知症の疑いとなり、21点以下の場合で認知症のが高いと判断されます。
3- ウェクスラー記憶検査
こちらの検査は日本だけではなく、世界的に使われている記憶検査テストです。
【内容】
- 言語を使った問題
- 図形を使った問題
問題に答えることで記憶力・集中力・注意力などを判断します。
5- 画像検査
認知機能テストでは質問に答えるだけでなく、画像検査で脳の状態を確認します。脳のどの箇所がどの程度萎縮しているのかを画像で確認し、認知症の進行度合いやタイプの確認ができます。
これらの検査はへ1つだけではなくいくつも掛け合わせて検査することが可能です。
しかし、掛け合わせることで検査費用は高くなるので注意が必要です。
■認知症テスト受けられる場所は?
認知症を疑ったら、まずかかりつけ医に相談してみましょう。
かかりつけ医に相談し、認知症の可能性がある場合、かかりつけ医から専門の病院を紹介してもらうことができます。
また、かかりつけ医がない場合、精神科・心療内科・脳神経外科・神経内科等の外来のある病院は受診しましょう。
その他、最近では物忘れ外来などを設けている病院もあり、そちらの病院を受診されることもお勧めです。
■自宅でもできるテスト
ご本人に病院への受診に抵抗がある場合、画像検査はできませんが認知機能テストであれば、お手持ちのスマホやパソコンを使い、インターネット上で公開されているものやアプリをダウンロードすることで自宅でも検査を行えます。
しかし、自宅での検査はあくまでも簡易的なものとなります。認知症かどうか判断するには専門の病院を受診されることをお勧めします。
自宅での認知機能テストは受診への抵抗感を軽減させるという意味で行うようにしてください。
■まとめ
ご家族に認知症症状を疑われたら、はなるべく早く病院やクリニックなどへの受診をおすすめします。
ですが、認知症の初期症状での受診はご本人にとってデリケートな問題です。
ご本人が嫌がり、なかなか受診ができない場合には、強引に受診させず一度インターネット上の簡易的な認知機能テストを試してから順を追って受診されてもいいかもしれません。
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