介護認定調査は介護認定を受けるためのとても重要な調査です。
調査の結果によって、介護度が上がることもあれば、下がることもあります。
介護度が下がった場合、これまで受けていた介護サービスを受けられなくなる人もいらっしゃいます。
家族にとって介護認定調査は結果次第では介護サービス変動の可能性があるため、結果が届くまでは気が気ではないことも。
今回は「介護認定調査の当日、本人と家族は何に気をつけたらいい?」をご紹介します。
■介護認定調査とは
年に1回、要介護認定を受けられている人に対し、聞き取り調査を行います。
調査場所‥介護認定を受けている要介護者(本人)が居住している自宅や施設
聞き取り対象者‥要介護者(本人)と家族
調査者‥市区町村の認定調査員が要介護者(本人)のもとを訪問
聞き取り内容‥要介護者(本人)の心身状態など5つに分類された計74項目を含む調査を行います。
■介護認定調査の手順
調査は以下の手順で行います。
- 基本調査(74項目)と特記事項の調査(日頃の様子や行動など)
- 一次判定(調査内容をコンピュータによって判断)
- 2次判定(介護認定審査会によって調査内容を判断)
- 調査結果の決定・通知
■調査で確認されること
確認されるのは基本調査は主に5つに分けられます。
- 認知機能
- 身体機能・起居動作
- 精神・行動障害
- 生活機能
- 社会生活への適応
■調査当日に気をつけること
当日、気をつけることは以下の通りです。
1- 家族が必ず立ち会う
介護認定調査の当日は必ず家族が立ち会いましょう。
調査を要介護者(本人)だけで受けることは自身のプライドや思い込みから、普段できていないことでも「できる」と回答してしまうことがあります。
こういった回答を避けるため、必ず要介護者(本人)と家族が調査に立ち会い、状況を伝えましょう。
2- 気づいたことは遠慮せずに伝える
要介護者(本人)のことで日頃の様子や行動など、気づいたことがあれば小さなことでも遠慮なく認定調査員に伝えましょう。
気づいたことは、調査内容にある[特記事項の調査]に該当します。小さなことでも伝えることは介護認定調査委員会での判断材料になります。
日頃、困っていることや気づいたことなど、伝えるようにしましょう。
3- 内容は具体的に伝える
要介護者(本人)の身体や精神面で困っていることは具体的に伝えましょう。状況だけを伝えるだけでは正確な判断に繋がりません。
例えば)
×足の力が弱くなった ← 状況だけを知らせている
◯足の力が弱くなったから、椅子から立ち上がる時も介助が必要になってきた ← 状況とそのことによって生じたことを具体的に伝えられている
状況を具体的に伝えることで、日常生活にどの程度支障があるのか認定調査員が把握できます。
4- 正確に伝える
要介護認定調査では正確性が求められます。
状況より控えめに伝える(過少申告) もしくは オーバーに伝えること(過大申告)は避けましょう。
上記のような伝え方をしてしまうと主治医の意見書と擦り合わせた際、内容が合わず再調査となる可能性があります。
調査時は正直かつ正確に状況を伝えましょう。
■まとめ
要介護認定調査は年に1回、これからの介護認定を受けるためにはなくてはならない調査です。
介護度を気にしすぎるあまりに過少申告や過大申告とならないよう、正確に認定調査員へ現在の要介護者(本人)の状況を伝えましょう。
正確に伝えることで認定調査員は公正・公平に判断してくれます。
「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。
なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。
また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。