ご相談事例

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母のサービス付き高齢者住宅を検討していたら、施設の人に「小規模多機能登録をして利用した方が、今のお母さまには合っているかも」と言われました。違いを教えてください。

認知症

老人ホームを利用する方にとって「絶対にこの施設を!」といった明確な決まりはありません。

それは皆さん一人ずつ家庭環境や身体的症状が異なるから。

サービス付き高齢者向け住宅が向いている方もいらっしゃれば、小規模多機能の利用が向いている方もいらっしゃったりと十人十色の選び方があります。

選ぶ施設によって入居条件が異なり、施設選び迷子という方もいらっしゃるかと思います。

今回は「小規模多機能型居宅介護とサービス付き高齢者住宅の違い」について、各施設ごとご紹介します。

 

■小規模多機能型居宅介護とは

医療法人や社会福祉法人が運営している地域密着型の介護保険サービス。

  • 通所介護(デイサービス)
  • 短期入所(ショートステイ)
  • 訪問介護 を組み合わせた複合サービスです。

小規模多機能型居宅介護は通所が中心ですが、長期宿泊も可能な介護サービスです。

また、ショートステイなどと比べ、急な入所や長期入所がしやすいことも特徴の一つです。

 

■小規模多機能型居宅介護の介護体制

このサービスは1事業所辺り29名以下の少人数制のため、利用者が安心して生活のできる環境となっています。

その他、介護に関わるスタッフも地域在住が多く、24時間体制で対応にあたることができる点も安心できます。

 

■利用料金

平均的な利用料金:3,500円~25,000円

長期宿泊でも月額利用料は変わりません。但し、食費・宿泊費・おむつ代などは別途での負担となります。

利用回数の条件はなく、介護度に応じて月額定額制(負担1割 又は 2割)で利用できます。

但し、食費・宿泊費・おむつ代などは別途での負担となります。

【例. 月額利用料:10,000円 / 宿泊費:2,000円 1ヶ月の長期宿泊、食費:1回300円の場合】

1万円+2,000円×30日=70,000円 が宿泊代です。

さらに

【食費:1回300円】

300円×3回×30日=27,000円

合計 1ヶ月約97,000円 となります。

*但し、食費・宿泊費は施設によって異なります。

 

■利用条件

小規模多機能型居宅介護の長期利用条件は以下の通りです。

  • 65歳以上(*65歳未満でも介護認定を受けている方は利用可能)
  • 要支援1〜2 又は 要介護1〜5の認定を受けた方
  • 介護を受ける施設(事業者)と同じ市町村に住んでいる方

その他、

  • 1人暮らしで近くに介助できる親族がいない方
  • 同居家族が高齢または共働きのため、日中の介護が難しい方 など

これらの条件を満たした場合は長期宿泊が可能です。但し、施設によっては運営会議への報告と証人が必要となる場合も。

 

小規模多機能の宿泊を利用して、日中はデイサービスに通うというのも多い利用の方法です。

同じ施設内で済むので、移動も楽ですしストレスもありません。

元気になれば自宅への復帰もできますし、ホームへの入居に抵抗がある方などにもおすすめです。

 

■ サービス付き高齢者向け住宅とは

要支援から要介護度の低い方が安心して暮らすことが出来るできるよう配慮された[生活の自由度が高い]住宅をいいます。

また、サービス付き高齢者向け住宅では、定期的にレクリエーションやイベントが行われることから、居住後の孤独感などなく、他の居宅者らと安心した日常生活を送ることが魅力です。

 

■サービス付き高齢者住宅の基本サービス

基本サービスは以下の通りです。

  • 安否確認
  • 生活相談 が主なサービスです。

    それ以外のサービス、掃除や洗濯などを頼みたい場合は外部の訪問介護を利用します。
    介護度によって介護保険の利用限度額が異なりますが、
    介護1だと週に3回のデイサービス、週に1回のお部屋、トイレの清掃な度も利用できます。

[自立・支援タイプ][介護・認知タイプ]では受けられる内容が異なります。

 

■利用料金

一般的な賃貸と似た費用帯です。

初期費用(敷金という扱いで賃料の2〜3ヶ月分)・・15〜20万円程度

*但し、サービス費等が前払いの施設の場合、プラスで費用がかかります。

 

月額費用(賃料・サービス料・光熱費

  • 自立・支援タイプ 10〜30万円程度
  • 介護・認知症タイプ 15〜40万円程度

*介護保険サービスの保険料、食事代を含めた費用。(国や自治体からの補助金や税制優遇措置を受けることで負担額を減らすことがかのな場合も)

 

また、有料老人ホームでは必要となる入居金がサービス付き高齢者住宅では入居金がかからないことも特徴です。

その他、ケアスタッフや看護師が24時間常駐しているサービス付き高齢者向け住宅はサービス費に費用が上乗せされる場合があります。

 

■利用条件

サービス付き高齢者住宅の利用条件は以下の通りです。

  • 60歳以上(*60歳未満でも介護認定を受けている方は利用可能)

【施設独自の条件の一例】

  • 認知症でない方(介護・認知症タイプに入居される場合は例外)
  • 感染症のに感染していない
  • 身の回りのことができる方

 

■まとめ

小規模多機能型居宅介護とサービス付き高齢者向け住宅、それぞれをご紹介しました。

小規模多機能型居宅介護では、要支援から要介護度が高い方まで幅広く利用できる反面、サービス付き高齢者向け住宅では、タイプによって居住できる住宅が異なります。

また、小規模多機能型居宅介護は地域密着型の介護サービスのため、お住まいの市町村内で利用できること、さまざまなサービスを一括で利用できるがご本人やご家族にとって、心強いのではないでしょうか。

ご本人の状態と各施設のサービスを比較し、より安心できる施設を見つけてください。

 

「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。

なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。

また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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