ご相談事例

2

父親が安心して定期的な医療サポートを受けられる老人ホームを探しています。自宅の近くではなかなかみつかりません。入所の後、家族のサポートはそんなに必要がないのでしょうか?遠方の施設でも本人は困りませんか?

医療行為あり

老人ホームを選ばれる際、どの条件を重視されていますか。

介護か必要な方であれば、介護のサポートが受けられる施設。医療サポートが必要な方は医療機関と密な連携の取れた施設が安心と考えられるかと思います。

しかし、条件に合致する施設が自宅近くで見つからず遠方となった場合、どうしたらいいのでしょうか。

今回は「入居希望条件に合致する施設が自宅の近くでみつからない場合、遠方の施設でも大丈夫なのか」についてご紹介します。

 

■老人ホーム選びは立地選びも重要

老人ホーム選びでは、サービス内容や施設内の雰囲気に注目してしまいがちですが、これら以外に「立地選び」も重要なポイントとなります。

その理由として「自宅からの距離」があります。

入居される本人にとって、家族や友人が近くにいる住み慣れた環境から知った人のいない環境に移り住むことは大きなストレスに繋がることも。

結果的に寂しさから塞ぎこんでしまい、それが原因で身体機能の低下となる可能性は少なくありません。

 

■希望条件にあった施設を

自宅から近い施設には住み慣れた環境といった最大のメリットがあります。

しかし、自宅から近い距離で医療サポートが充実している希望に添った施設が都合よくある確率は少ないもの。この場合、何を最優先し入居を希望されているかという点に目を向けてみましょう。

今回の場合であれば、最優先は[医療サポート]です。

  • 医療サポートを受けられる
  • ご本人に合ったサービス・環境

これらを踏まえた施設選びが大切です。

 

■医療サポートについて

医療サポートといっても施設によって医師や看護師の配置、それによって受けられる医療サポートも異なります。

以下、各老人ホームでの医師・看護師の人員配置図をご参照ください。

 
施設種別 医師配置義務 看護師配置義務 医療行為充実度
介護付き有料老人ホーム ×
サービス付き高齢者住宅 × ×
住宅型有料老人ホーム × ×
グループホーム × ×(任意)
特別養護老人ホーム 〇(非常勤も可)
介護老人保健施設
介護医療院
介護療養型医療施設

*但し、配置義務がある施設でも24時間常駐とは限りません。入居前に1日何時間配置されているのか確認が必要です。

また、看護職員の常駐義務のある施設であっても、夜間帯での配置は義務付けられていません。

■施設ごとに連携体制は異なる

施設の種類が同じであっても経営している施設によって医療との連携の体制は異なります。

施設と医療機関が密な連携が取れており緊急時には搬送できる体制が整っていることもあれば、医療機関との連携はあまりなく定期的な診療程度の施設もあり様々です。

また、連携体制が取れていてもその医療機関が入居者全ての疾患に対応しているとは限りません。専門外の診療が必要となった場合、別の医療機関を受診する可能性もあります。

 

■医療法人経営の老人ホーム

医療サポートを希望される際、「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」といった施設条件で探すだけではなく、医療法人の経営する老人ホームも条件に追加してみましょう。

【医療法人経営ホームの特徴】

  • 施設に隣接する建物にクリニックがある
  • スムーズに診療が受けられる
  • 緊急時に直ぐに対応してもらえる
  • 医療サポートが充実

但し、クリニックが隣接しているからと安心するのではなく、事前にサポート体制を確認しておくことで、もしもの時により安心できます。

まとめ

自宅から近い施設であれば、環境の変化はあまりなく、ご本人にとって寂しく感じることは軽減されることでしょう。

しかし、希望されている[医療サポート]が受けられないのでは意味がありません。

初めこそ不安な思いをされるかもしれませんが、雰囲気やサービス内容が充実した環境で他入居者とのコミュニケーションが取れれば、遠方の施設であってもストレス軽減になるのではないでしょうか。

 

「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。

なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。

また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

関連記事

PAGE TOP