ご相談事例

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親が末期がんです。看取りに対応できる施設をさがしています。最近、ホスピス住宅という施設が増えていると聞きました。一般的な有料老人ホームとはどう違うのでしょうか?

認知症

ご家族との時間が貴重な時間となる“看取りのとき”、そのときにどの施設へ入居したらご本人やご家族は安心してゆったりとした時間を過ごすことができるのでしょうか?

少しまでは「有料老人ホーム」のような介護施設への入居が一般的でしたが、近年では「ホスピス住宅」という緩和ケアの可能な施設が増えてきており、施設入居への選択の幅も広がっており、悩ましく感じることも‥。

今回はこれから入居をお考えの方へ向けて『ホスピス住宅・ホスピス住宅と有料老人ホームの違い』についてお伝えします。

 

■ホスピス住宅とは?

終末期を迎えた方が看取りまでの時間を穏やかに過ごすことのできる施設をいいます。
看護師が24時間常駐しており、安心した生活を送ることが可能です。

 

■ホスピス住宅の緩和ケアとは?

看護師によって以下のようなケアを受けることができます。

  •  鎮痛剤・医療用麻薬の使用
  • インスリン注射
  •  在宅人工呼吸器の管理 など

 

■ホスピス住宅の特徴とは?

特徴は次の通りです。

  • ご家族が看取りまで安心して過ごせる宿泊可能な施設がある
  • 受け入れ可能な病気の幅が広い(がんだけでなく、難病指定された病・心不全・腎不全・エイズなど)

 

■有料老人ホームとの違いは?

有料老人ホームとの違いは次の通りです。

【有料老人ホーム】

入居者・・介護が必要な方、これから介護が必要となる可能性がある方

入居条件・・施設によって異なります。(要介護認定がなくても入居できる施設・65歳以上の方であれば入居できる施設など)

ケア内容・・食事や入浴介助など身体介護、掃除洗濯といった生活援助

医療ケア・・医療ケア対応の施設は増えてきていますが、看護師の24時間常駐が難しいこともあり、緩和ケアのある施設はまだまだ少なく、限られているのが現状です。

生活・・集団生活を送ります。施設ではイベントやレクリエーションなどがあり、充実した日々を過ごすことができます。

 

【ホスピス住宅】

入居者・・医療的な緩和ケアを必要としている方

入居条件・・介護サービスを希望される方は要介護認定が必要となります。但し、介護サービスが不要な方は介護認定が無くても入居可能です。その他、「サービス付き高齢者向け住宅」として登録されている施設の場合は年齢が60歳以上の方でない限り利用不可となるので必ず確認しましょう。

ケア内容・・緩和ケア

医療ケア・・インスリン注射・在宅人工呼吸器・中心静脈栄養など

生活・・一人ひとりのペースに合わせて1日の時間を大切にしています。その他、イベントやレクリエーションも行っています。

 

■まとめ

有料老人ホームでは、入居条件がある中で集団生活や充実した生活を大切にしています。一方でホスピス住宅では1日1日を大切に過ごせるよう、医療的緩和ケアを行っています。

有料老人ホームでは受けられる医療ケアも限りがありますが、ホスピス住宅では幅広い病気に対応しており、安心して医療ケアを受けられるため、ご本人やご家族も看取りのときに落ち着いた時間を過ごすことができるのではないでしょうか。

これからのご家族との大切な時間をなるべく穏やかに過ごせるといいですね。

 

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