在宅介護にはご家族の負担があり、介護施設への入居を視野に入れている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、介護施設への入居には初期費用や毎月の支払いが必要です。施設によっては毎月の支払いが高額な場合もあり、入居を考えるご家族・ご本人にとってどの施設に入るかが悩みの種に。それが年金だけでとお考えの方であれば尚更です。
今回は「年金収入だけで入居できるのか」をご紹介していきます。
■はじめに
施設選びを始める前にまず確認しておきたいのは、2ヶ月に1度(2ヶ月分)の年金がいくら給付されているのか確認しましょう。
月々の年金を把握しておけば、支払い可能な金額を知ることに繋がります。
■年金収入だけで入居できる?
年金収入だけで施設入居は可能です。
ですが、入居する際の条件などをしっかりと把握するようにしましょう。
■可能施設の紹介
入居可能な4施設とその特徴をご紹介します。
(*以下の紹介施設の金額などは一例です。施設ごとにご確認ください。)
【特別養護老人ホーム(特養)】
特養とは介護が常に必要な上、在宅介護が難しい方が入できる施設です。
《費用について》
- 初期費用・・・不要
- 月額・・・6万円~15万円程
*そのため、入居希望者が多く入居までに時間がかかることも。
《入居対象》
- 年齢65歳以上
- 要介護度3以上
【介護医療院】
介護医療院とは医師・看護師が常駐しており、要介護認定を受けた方や認知症の方が入所対象の施設です。
《費用について》
- 初期費用・・・不要
- 月額・・・8万円~20万円程
《入所対象》
- 要介護1以上
- 医療ケアが日常的に必要
【ケアハウス】
ケアハウスには「一般型」の日常生活に支障がない方が対象と「介護型」の65歳以上かつ要介護1以上の方が対象の2種類があります。
《費用について》
- 初期費用・・・0円~1,000万円
- 月額・・・6万円~30万円程
*こちらは「介護型」費用です。
基本費用には『食費・住宅管理費』が必要に。また、費用は所得によって異なります。
《入居対象》
- 年齢60歳以上
- ご家族からの支援が難しい方
【グループホーム】
グループホームとは地域密着型の施設です。住民票のある地域でない限り、入居することはできません。施設によっては近隣の市区町村の方でも入居相談ができる場合も。
《費用について》
- 初期費用・・・0~30万円程
- 月額・・・15万円~20万円程
*グループホームの認知症に特化している施設の費用です。
《入居対象》
- 年齢65歳以上
- 要支援2または要介護1以上の認知症の方
■年金だけでは難しい方に
続いて、年金だけでは難しい場合の対処方法をご紹介します。
1- 生活保護
年金受給者であっても、生活に困窮していると見なされれば生活保護を受けることができます。
生活保護法の指定を受けた施設を選ぶことで生活保護を受けながらの入居が可能です。
生活保護を検討される場合は、ケアマネジャー・ケースワーカー・市区町村の担当窓口へ相談し紹介してもらいましょう。
2- 介護保険サービスの負担額軽減制度を利用
介護保険サービスには所得に応じた軽減制度が設けらています。軽減制度は自ら申請し、受けることが可能となります。
また、全国的ではなく市区町村が独自で行っている制度もあるため、お住まいの市区町村のHP(ホームページ)や専用相談窓口へのお問い合わせがおすすめです。
■まとめ
施設の種類によって、入居対象者や費用は大きく異なります。
まずは現在の年金給付額をご確認の上、入居条件と照らし合わせながら施設選びを進めるようにしましょう。
もしも、年金だけでは入居が厳しいとなった場合は「軽減制度」などで費用負担を減らす方法もあります。一度、お住まいの市区町村のHP(ホームページ)や専用相談窓口へお問い合わせされてからでもいいかもしれません。
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