今回ご紹介するのはレクリエーションについてです。
『母に老人ホームの入居を機にリハビリをさせたいと思っていましたが、
施設の人に「心身状況によっては「レクリエーション」も有効ですよ」といわれました。
どういったものでしょうか』
という質問にお応えする形でお伝えします。
*レクリエーションとは?
レクリエーションとはホームに入居されている方が無理なく頭や身体をつかい、
日々の暮らしを楽しんでもらうために企画されたものです。
*レクリエーションのメリット
レクリエーションを行うことは
精神面では認知症の予防や鬱(老人性うつ)にかかりにくく、
身体面では体力や運動能力の向上といったメリットがあります。
その他には、レクリエーションを通して
同じホームに入居されている方との交流ができること
適度な運動をすることで健康的な生活サイクルを整えるメリットがあります。
*レクリエーションの種類
レクリエーションと一言で言っても、種類はいくつもあります。
その種類を3つご紹介します。
1.運動系レクリエーション
運動系レクリエーションはストレッチから始まり
ヨガやハワイアンダンスなど、一人一人の身体に合わせて参加可能です。
遊び感覚で楽しんでいただきながらも、運動不足やストレス解消に繋がります。
2.頭脳系レクリエーション
頭を使う頭脳系レクリエーションは
脳が刺激されることから認知症予防に効果があるため、
多くのホームで取り入れられています。
その内容には「なぞなぞ」や「しりとり」などの考えるタイプ、
「オセロ」や「将棋」のなど2人で勝負できるタイプ、
「習字」などの趣味を活かしたタイプ など分野は様々です。
その他、身体的レクリエーションでは
身体の自由がききづらい方でも無理のない範囲で参加が可能です。
3.音楽系レクリエーション
音楽レクリエーションでは歌を歌うことで口周りの筋肉をほぐし
会話に詰まりがちの方でも話しやすくなる効果があります。
また、リラックス効果やストレス解消の効果がある他、
認知症の予防なども期待されています。
*レクリエーション頻度
レクリエーションを行う頻度はホームによって異なりますが
一般的にストレッチや体操などの運動系は日々の運動不足解消を考えて
毎日実施しているホームがほとんどです。
その他、趣味を活かしたレクリエーションについては週1・2日のホームが多いようです。
*任意レクリエーション
ホームで行われているレクリエーションのほとんどは
入居者であれば無料で参加できますが、
中には希望者が別途支払い、受けることのできるレクリエーションがあるホームも。
内容によって費用は異なりますが、安価なところで 100円~
フラワーアレンジメントといった材料費が必要な場合は 1,000円~5,000円かかることも。
*季節のイベント
ホームでは日常のレクリエーション以外に
季節を感じることのできるイベントも用意されています。
春 … ひな祭り・お花見・節句
夏 … 七夕・夏祭り
秋 … お月見・敬老会
冬 … クリスマス
その他、入居者のお誕生会 など
入居者やご家族も楽しめるイベントを
各ホームのスタッフが考え、開催されています。
*まとめ
レクリエーションといっても種類は様々です。
身体が動く方はアクティブにレクリエーションに参加。
身体を動かずことが難しい方は頭脳系のレクリエーションから開始し、
身体を動かすことができるようであれば、ホームのスタッフと相談しつつ、
レクリエーションの幅を広げ楽しんでいただければと思います。
寝たきりの方にリハビリはハードルが高く感じがちです。
レクリエーションに少しずつでも触れることで
楽しみながら身体を動かしていただけたらいいですね。
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