*看取りとは?
もう少し詳しく説明すると
全国老人福祉施設協議会ではこのように定義しています。
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「近い将来、死が避けられないとされた人に対し、
精神的苦痛や身体的苦痛を緩和・軽減すると共に、 人生の最期まで尊厳ある生活を支援すること」
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無理に延命するのではなく、穏やかな最期を迎えられるよう、
その人らしい人生の終わり方ができるようなサポートすることです。
そのため、医療的なケアではなく、身体介護(食事や排泄など)が主になってきます。
特に終末期の方になると尿量が減ることで排泄コントロールが
上手くいかなくなることもあり、そう言ったケアが必要となります。
*ターミナルケアとは
看取りとターミナルケアはよく似ていますが、
ターミナルケアは「医療の現場で実践されているケア」を言い、
「終末期医療」「終末期看護」とも呼ばれています。
「どのように治療していくべきか」といった医療目線の有無が看取りとの違いです。
医療目線と言っても「投薬・点滴・酸素吸入など」痛みの緩和をするケアが主に挙げられます。
*看取り・ターミナルケアの共通点
これら2つに共通することは、延命治療を行わないということです。
その他、ご本人の声に耳を傾け、痛みなどで生じる
精神的苦痛を緩和させてあげることもこれらの役割となります。
*看取り可能な老人ホーム
現在、全ての老人ホームで「看取り」をすることはできませんが、
少しずつできる老人ホームは増えてきています。
しかし、この「看取り」には一定の基準を満たしていない老人ホームしか行えないため、
看取り可能な老人ホームかそうでない老人ホームかをしっかりと下調べする必要も。
もちろん福山でも、看取り可能としている施設が複数あります。
*看取り可能な老人ホームのメリット
1-終末期に合ったケアが可能
延命治療から看取り介護へ同意した後、医師や看護師・看護職員などと
話し合い「看取り介護計画書」という書面を作成します。
通常の老人ホームで作成されている「介護計画書」とは異なり、
「看取り介護計画書」は終末期の症状が日々変化することに合わせて
計画書自体の見直しペースも早く、おおよそ1週間に一度のペースで話し合いの場がもたれます。
2-24時間の見守り体制から得られる安心感
看取りが可能な老人ホームでは、24時間体制で看護師又は介護職員が見守ります。
スタッフと看護師などと連携をしながら見守るため、
ちょっとした体調の異変にも気づきやすくなります。
3-家族の負担軽減
在宅での介護の場合、介護する側のご家族にとっては24時間介護は大きな負担に。
看取り可能な老人ホームでは24時間体制で介護ができ、ご家族への負担も軽減できます。
4-終末期でも安心
通常の老人ホームは看取りができず終末期に退居を迫られることも。
この場合、病院へ入院する流れが一般的なのですが、
入院が長期に渡る場合は入院もできないケースも…。
看取り可能な老人ホームでは、その心配はなく安心して最期の時を迎えることも可能です。
*看取りの老人ホームを選ぶ際のポイント
看取りの老人ホームを希望している場合、どのような項目をチェックして
いくといいのでしょうか?ポイントを紹介します。
1-急変時の対応はどうするのか(早朝・日中・夜間の対応。その際に医療従事者の有無や連携体制などの確認)
2-看取り実績が豊富か(ホームに直接聞く必要がありますが、対応に慣れているかどうかでご本人・ご家族の安心感が違います)
3-他業種連携がしっかり取れているか(看護師や管理栄養士などと連携があると終末期は容態変化しやすいため安心です)
4-本人・家族の希望を汲み取ってくれるか(最期の時をどういった形で迎えたいのか希望を汲み取ってくれるかを確認)
5-看取り介護に対する方針を確認(信頼できるスタッフ・ホームかを見極めるポイントにもなります)
5つの項目は大切なご家族との最期の時を過ごすためにも必要な確認事項です。
ご本人・ご家族と意向を汲み取ってくれるような老人ホームかどうかをしっかりと確認してください。
*まとめ
最期の時をどう迎えるのかはご本人・ご家族次第です。
その一つとして「看取り」「ターミナルケア」があります。
しっかりと納得し、ご本人・ご家族が安心して悔いのないように
最期の時を迎える方法を探す必要も。
私たち「りんどうの家🏠」でも通常の老人ホームだけではなく、
今回紹介した看取り可能な福山、備後エリアの老人ホームの紹介も行っております。
些細な不安もお伝え下さい。
皆さんと一緒になり、ご本人に合った老人ホームをご案内いたします。