ご相談事例

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夫の入居する施設を探しています。子どももいないので、看取り対応可能な所を探していますが、具体的に施設が何をどこまでしてくれるのでしょうか。

老人ホームの選び方について

誰でもいつかは迎えることとなる最期の時。

その最期の時をあなたはどちらで迎えたいですか?

今回はお子さんがいない方向けに「看取り介護が可能な施設」についてご紹介していきます。

■看取りとは?

一般的な看取りは終末期に延命治療を行わず、亡くなるまでの時間を見守ること。

介護での看取りは病気から生じる痛みや精神的な苦痛を和らげながら看取ることをいいます。

 

■看取りの現状

一昔前であれば、最期を迎える場所と言えば、病院または在宅でしたが、現在では介護施設でも看取りが可能となりました。

しかし、約8割の人が介護施設での看取りの条件が整いきっていないことから病院で最期を迎えています。

 

■看取りが可能な施設

看取り介護を行うには介護保険法に基づいた条件を満たした施設のみ可能となります。

その条件は以下の通りです。

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  • 常勤看護師を一名以上配置し、施設または病院等の看護職員との連携による24時間の連絡体制を確保していること
  • 看取りに関する職員実習を実施していること
  • 看取りに関する指針について入所者・家族に説明し同意を得るとともに、看取りの実績を踏まえ適宜見直しを実施していること
  • 医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがないと診断していること
  • 看取りに関する指針に基づき、他職種の相互の連携の下、介護記録等を活用し、入所者・家族に説明していること
  • 他職種が共同で作成した介護に関する計画について、入所者又は家族の同意を得ていること

(*参照元:厚生労働省「介護老人福祉施設の報酬・基準について」)

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看取り介護もこれまでの介護同様に介護計画を基に行われますが、本人と家族の意向や本人の状態など、その状況に合わせ変更を加えながら、適切な看取りが出来るように介護をしていきます。

 

■看取りの内容

介護施設で行われる看取りは次の3つです。

1- 身体的ケア

具体的な身体的ケアは以下の通りです。

  • 身体的苦痛(痛みなど)の緩和
  • 栄養と水分補給
  • 清拭(入浴)
  • 床ずれケア
  • 口腔ケア
  • 排泄ケア
  • 居室の環境整備

看取り介護では、最後の時を穏やかに迎える環境作りが主な目的です。

医療行為は行いませんが、痛みなどの苦痛を取り除くためのケアを行う場合があります。

 

2- 精神的ケア

精神的ケアの具体的な内容は以下の通りです。

  • スキンシップ
  • コミュニケーション
  • 人権やプライバシーの尊重
  • 安らげる生活環境の提供

意思疎通が可能な人であれば、精神的なケアも必要です。

本人がどのようにして最期を迎えたいのか、本人の気持ちに寄り添った精神ケアが行われます。

 

3- ご家族のサポート

本人だけでなく、ご家族のサポートも看取り介護では大切になります。

終末期はいつ亡くなってもおかしくない状態を意味します。そご家族の気持ちに寄り添うこと、こまめに状況の報告を行うことでご家族が少しでも安心できる環境づくりも行っています。

 

■まとめ

看取り介護ができる施設は増えてきていますが、全体的な数で言えば看取りができる施設はまだまだ足りていません。

まずは見学の際に希望する施設が

  • 医師・看護師が24時間のうちどの程度常駐しているか
  • 看取り介護の実績が豊富なのか
  • 施設内スタッフの連携が上手くいっているのか
  • 本人やご家族に寄り添ってくれる体制なのか

この4つの条件をクリアしているかを確認してみてください。

誰でもいずれ迎えることとなる最期の時、その時を安心して迎えられるよう、実際の施設の雰囲気を知ることから始めてみてください。

 

「福山・備後の老人ホーム・介護施設紹介センターりんどうの家🏠」では、見学同行を行っています。

なかなか直接聞きにくい質問などもご本人様やご家族に代わって質問いたします。

また、おひとり様のご入居の相談、身元保証、相続から遺言作成、介護や医療のように難しい専門分野において不安なことやお困りごとなどありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。

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