ご相談事例

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終活の一環として、生前整理をすることになりました。一番始めにどのように取り組めば良いですか?

お悩み相談

あなたは終活について、どの程度行動されていますか?

「まだ何もしていない」「そんなこと考えてもいない」「少しずつ行動している」など、人によって程度はさまざまだと思います。

さっきまで元気だった人でもいつ何が起こるかわからない。そんな、奇跡の中で私たちは生きています。

人生には限りがあり、その限りがいつかは誰にもわかりません。

その最期を見据えて、行動に移すことが終活です。近年では終活の一環として「生前整理」をされる人が増えています。

しかし、「生前整理」といってもどのように取り組めばいいのかよくわからないと言ったお悩みもを耳にします。

そこで今回は「生前整理の手順」をご紹介します。

 

■生前整理とは

終活として最期を見据え、本人が生きている間に身の回りのものを整理することを言います。

「整理」といった意味は不要なものを処分し、整えることですが、本人の意思を確認した上で整えられるため、本人が亡くなった後の家族の負担を軽減することにも繋がります。

 

■生前整理の手順

整理がスムーズに進む手順は以下の通りです。

 1- エンディングノートを準備する

生前整理を始める前に「エンディングノート」を準備しましょう。

エンディングノートに記すことで、本人が居なくなった後での対応や自身の意思を家族に残すことができます。

**エンディングノート**

用意するノートはこれでないとと言った決まりは一切ありません。

お好みのノートで家族に伝えたいことも好きに記載してください。スマホのメモ帳でもOK。

記載例)

  • 大切にしているものごと
  • 仲良くしている人の名前と連絡先 など

 

2- 計画を立てる

片付けに入る前は片付ける計画を立てましょう。片付けの計画を立てることで作業がスムーズに進められます。

例えば)

  • 片付ける日程
  • どの部屋から片付けのか

片付けは1日1部屋で行いましょう。多くの部屋に手を付けてしまうと思うように片付けが進まず、ネガティブになってしまうことも。

 

3- 仕分けをする

自分の持ち物や管理している貴重品など「必要なもの」と「処分するもの」と仕分けを行います。

全てを無理やりに処分する必要はありません。

大切なものまで処分してしまい、後悔することのないよう、1つ1つのものときちんと向き合ってください。

もし、仕分けに迷うものがあれば、一旦保留でOKです。時間を置いてから改めて仕分けをしましょう。

 

4- 不要なものを手放す

必要なもの、処分するもの、一旦保留のものと仕分けができたら処分するものを実際に手放してみましょう。

手放すと言っても

  • 処分
  • 売却
  • 譲渡

と3つ方法があります。全て処分でもいいのですが、ものによっては処分に費用がかかることも。

まだ「使用できるもの」や「引取り手がある」場合は売却や譲渡もおすすめです。

 

5- 必要なものはどうするのか

必要なものをどう保管するのかを決めましょう。

必要なものには、目に見えるものだけではなく、パソコンやスマホ内のデータなども含まれます。

必要なものの中でもいくつかの種類があります。分類分けして対応方法をまとめましょう。

例えば)

  • 家の中にある目に見えるもの
  • 財産(貴重品)
  • パソコンやスマホのデータ(ID・パスワード、写真など)
  • 自分の死後どうしてほしいのかの意思を記したもの など

 

6- 決めたことをエンディングノートにまとめる

上記で決めたことをエンディングノートにまとめて残しましょう。

その他、直接伝えられていないことを記載してもOKです。

エンディングノートは本人の死後、本人が家族に残せる最後の言葉になります。恥ずかしいですが、気持ちを残してもいいと思います。

 

7- 財産一覧の作成

ものの仕分けが終わったら、次は財産について一覧を作成しましょう。

財産の一覧には預貯金などのプラス財産のみならず、借金などのマイナス財産も含めます。

財産一覧は自分で作成もできますが、総額が多い場合や複数の不動産を持っている場合は、弁護士や司法書士に依頼するとスムーズです。

 

8- 遺言書の作成

財産一覧完成後は遺言書の作成に入りましょう。

 

9- まとめたことを家族に知らせる

エンディングノートや遺言書は作成したことを保管場所と共に家族に知らせておきましょう。

知らせておくことで、あなたが亡くなった後に家族に意思を伝えることができます。

 

■まとめ

生前整理は最期を見据え、本人が生きている間に身の回りのものを整理することですが、それだけではありません。

最期を迎えた時、残された家族にとっては生前整理で残されたことが、あなたの最後の意思を知るための「大切な手段」になります。

いつどうなるか分からないからこそ、残された家族を想い「生前整理」をおすすめします。

 

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